米Citrix Systemsは米国時間10月22日,サーバー,アプリケーション,デスクトップの3領域で仮想化製品を提供するエンド・ツー・エンドの仮想化技術戦略を発表した。これには,Citrixの既存のアプリケーション仮想化製品「Citrix Presentation Server」に加え,XenSourceの買収の完了と併せて発表した新しいサーバー仮想化製品「Citrix XenServer」およびデスクトップ仮想化製品「Citrix XenDesktop」が含まれる。

 Citrix XenServerは,データ・センターにおけるサーバーの仮想化を管理するプラットフォーム。仮想化エンジン「Xen」をベースとする。シングル・サーバー向けに無償でダウンロードできる「Express Edition」ほか,「Enterprise Edition(旧XenEnterprise)」などが用意され,同日から提供される。

 Citrix XenDesktopは,ICA(Independent Client Architecture)プロトコル対応の「Citrix Desktop Server」をベースとするデスクトップ配布コントローラ,Xen仮想化インフラ,オンデマンドでデスクトップ・イメージをストリームする仮想デスクトップのプロビジョニング機能などを組み合わせた製品。2008年上半期に出荷される予定。

 このほかにも,Citrixは同日発表した戦略の一部として,米Microsoftとの提携の拡大も明らかにした。両社は,Citrix XenServerおよびCitrix XenDesktop製品とMicrosoftのハイパーバイザ技術「Viridian(開発コード名)」との相互運用性を確保するために協調するという。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]