ステンレス鋼を用いたきょう体で高級感を打ち出した「820SH」
ステンレス鋼を用いたきょう体で高級感を打ち出した「820SH」
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上きょう体を鏡面仕上げとした女性向け端末「MIRROR 821P」
上きょう体を鏡面仕上げとした女性向け端末「MIRROR 821P」
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「AQUOSケータイ」最上位端末の新製品「920SH」
「AQUOSケータイ」最上位端末の新製品「920SH」
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「fanfun. 815T」のハローキティなどの限定モデル
「fanfun. 815T」のハローキティなどの限定モデル
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ハローキティ限定モデルは専用の化粧箱に入れて販売される
ハローキティ限定モデルは専用の化粧箱に入れて販売される
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「913SH」のガンダム限定モデル
「913SH」のガンダム限定モデル
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「ザクヘッド」を忠実に模した充電器を添付する
「ザクヘッド」を忠実に模した充電器を添付する
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 ソフトバンクモバイルは2007年10月22日、年末商戦向けの携帯電話新機種10製品を発表した。11月中旬から順次発売する。今回はきょう体のデザインに注力したのが特徴。金属きょう体を用いて高級感を演出した端末や、「機動戦士ガンダム」「ハローキティ」「スヌーピー」など各キャラクターのデザインを盛り込んだ端末を多く用意している。仕様面では大幅な機能強化は見られなかったが、ワンセグ受信機能付き端末の薄型化といった改良を進めている。

ステンレスきょう体で高級感を演出

 高級感を演出した端末としては「THE PREMIUM 820SH/821SH」が筆頭に挙げられる。上きょう体にステンレス鋼を採用し金属の質感を出すことで高級感をアピールしている。また、約13mm厚の薄型きょう体ながらワンセグのチューナーモジュールを内蔵し、テレビ番組の視聴が可能。ほぼ同一の仕様・機能で、女性ユーザー向けに丸みを帯びた形状の820SHと、男性ユーザー向けに薄く平らな形状の821SHを用意した。また「MIRROR 821P」は、上きょう体に鏡面仕上げのパネルを採用した端末。女性ユーザー向けに、端末を手鏡代わりにも使えるようにしている。

 ハイエンドの端末としては「920SH」「PHOTOS 920SC」などが発表された。920SHは、上きょう体のディスプレイの向きを縦長/横長に切り替えられる、いわゆる「AQUOSケータイ」の機能向上版。(1)ディスプレイを従来製品より大きな3.2型ワイドVGA(480×854ドット)とした、(2)厚さを18mmに薄型化した、(3)高速パケット通信方式であるHSDPAに準拠し下り最大3.6Mbpsでのデータ転送を可能にした、(4)欧米やアジアなどで広く使われているGSM方式の通信モジュールを内蔵し海外で使用可能にした――といった改良を加えた。

 920SCは、デジタルカメラとしての機能を大幅に強化した端末。(1)ストロボ光源に一般のカメラと同様のキセノンフラッシュランプを採用した、(2)有効画素数500万画素、光学3倍ズームのカメラモジュールを内蔵した、(3)被写体の顔の位置を自動認識してピントを合わせる、いわゆる顔認識オートフォーカス機能を備えた、(4)ディスプレイとして色再現性や輝度、コントラストの高いアクティブマトリックス型有機ELパネルを採用した、などが特徴である。

ガンダムやキティ、ミッフィーなどの限定端末も

 このほか、既存製品の新デザイン端末を多数投入する。「fanfun. 815T」では、「ハローキティ」「スヌーピー」「ミッフィー」「リラックマ」「ガッチャマン」「水木しげる」「ヤッターマン」など、各キャラクター商品の限定モデルを多数投入。きょう体や待ち受け画面などをそれぞれ独自のものとするほか、上きょう体に付ける「着せ替えパネル」も複数用意する。またハローキティ版では、小物入れとして使える専用の化粧箱に端末と説明書などを入れて販売。スヌーピー版では、犬小屋を模した置き台(クレードル)や限定版のフィギュア3体を標準添付するなどこだわりを見せた。さらに、松岡充、玉置成実、T.M.Revolution、藤井フミヤなど芸能人を起用した限定モデルも投入する。

 「913SH」では、「機動戦士ガンダム」の登場人物であるシャア・アズナブルの限定モデル「913SH G TYPE-CHAR」を発売する。きょう体のデザインを全面的に変えたほか、シャアが乗り込む「ザク」の頭部を模した充電器を新たに開発して標準添付するという念の入れようだ。

 「単に着せ替えをしようというのではなく、各キャラクターの世界観にこだわり、ファンにはたまらないような限定端末を作った。当社ではこうした端末を『キャラケー』(キャラクター携帯)としてラインアップ化していく予定で、『キャラケー』という言葉の商標登録も申請した」(ソフトバンクモバイル 代表取締役社長の孫正義氏)として、各キャラクターのファン層という新たな潜在需要の発掘を狙う。