米Vonageは,米AT&Tが同社に対して特許侵害訴訟を起こしたことを,米国時間10月19日に米証券取引委員会(SEC)へ提出した書類の中で明らかにした。

 同書類によると,AT&Tは広域テレフォニ・システムに関する特許('200特許)を侵害されたとして,10月17日にウイスコンシン州西部の連邦地方裁判所にVonageを提訴した。両社はこれまでに話し合いを行ったが交渉が実らず,AT&Tが法的手段に踏み切った。AT&Tは差止命令のほか,損害賠償や弁護士費用などを要求している。

 なおVonageは,「この問題について引き続き友好的解決を望んでいるが,最終的に法廷で争わないとは保証できない」としている。

 Vonageは今月初めに米Sprint Nextelの子会社Sprint Communicationsとの特許侵害訴訟が決着したばかり。VonageがSprintに8000万ドルを支払い,両社が提携関係を結ぶことで和解に合意した(関連記事:VonageがSprintに8000万ドルを支払い,特許侵害訴訟に決着)。

[SECへの提出書類]