NTT持ち株会社の三浦惺社長
NTT持ち株会社の三浦惺社長
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 「NTTのNGN(次世代ネットワーク)は,商用化に向けた最終段階に入った」--。NTT持ち株会社の三浦惺社長が10月19日,ACCESSが主催するセミナーの基調講演に登壇した。タイトルは「中期経営戦略を中心としたNTTの取り組み」。一部報道で,NTTのNGN商用サービスの内容やエリアなどが掲載されたため,会場に詰め掛けた聴衆の注目を集めた。

 講演の中で三浦社長は,(1)世界も含めた情報通信業界の潮流,(2)日本のブロードバンド・サービスの状況,(3)NTTのNGNの取り組み状況--を順次紹介。NGNの話に入ると俄然,声に力がこもった。

 しかし,一部報道にあったような具体的なサービス内容などについては否定も肯定もせず,具体的には言及しなかった。「今日の日経新聞にNGNの話が出ておりましたが,NGNのサービス内容や料金,エリアが固まり次第,年内にも正式に発表したい」(三浦社長)と言及するにとどめた。「当初のNGNはスモール・スタートになると思うが,できるだけ早くエリア展開し,NGNならではの新サービスを投入していく」(三浦社長)という。

 NGNの商用サービスについては,NTT東西地域会社が来週にも総務省に活用業務の認可申請を行う見込み。11月9日のNTTグループの中間決算発表時に,具体的なNGNの商用サービスの内容が発表される予定だ。