中国の無錫(むしゃく)市は今後、日本のITサービス企業からの受託開発や運用・保守に力を入れる。無錫市内で10月11日開催した「無錫サービス・アウトソーシング産業国際合作カンファレンス」で明らかにした。無錫市は中国政府から初めて「アウトソーシングモデル区」と認定されるなど、大連市に次ぐITサービスのオフショア拠点として期待されている。

 無錫市には既に、日本の製造業が数多く進出しているところとして知られる。市の経済を発展させるための次の手として、ITサービス業の誘致や提携を急ぐ。

 無錫市は11日開催のカンファレンスに、日本のソリューションプロバイダ約30社を招待。これらの企業に対し無錫市政府は、上海市から鉄道で1時間半という立地条件の良さや、ITスキルを備え日本語の話せるエンジニアの育成に力を入れていることをアピールした。