NTTはグループで取り組む次世代ネットワーク(NGN)のサービスを、来年3月開始で準備していることが分かった。来週中に総務省に対してサービス追加の認可申請を実施し、特に問題がなければ約3カ月でサービスができる状態となる。

 サービスは地域会社のNTT東西が取り組む。まず08年3月に東京、大阪、神奈川、埼玉、千葉、それぞれの限定したエリアで開始する。現在実施しているNGNの試験サービスの地域とほぼ同じである。その後、08年度中に全国の政令指定都市や東日本エリアの県庁所在地へと拡大。最終的には、2010年の段階で全加入回線の半分まで普及させる。

 NGNでは各事業所や家庭に光ファイバもしくは同等回線を引き込み、高画質の動画や高音質な電話をやり取りできるようになる。利用回線の帯域を確保するQoS(サービス品質)の仕組みを備え、ユーザー個別に音質や画質などの品質を保ったサービス提供が可能となる。特定ユーザーやサービスのデータ通信を優先させることもできる。

 利用料金については、現在の電話やブロードバンドと同等に設定するとみられる。NTTグループはこうしたサービスの詳細について、11月上旬にも明らかにする見通し。