10月18日木曜日の早朝、首都圏の私鉄や地下鉄5事業者において、PASMOとSuicaの精算など窓口処理ができなくなった。日本信号製の窓口処理機に不具合が発生したためだという。

 原因は10月12日に発生した、自動改札機と同様だった。プログラムの不具合によって、センターからの配信データの読み込みに失敗するというもの。自動改札機とは一部プログラムを共用しており、配信データのうち自動改札機と同様に盗難や紛失で無効にしたICカードの「ネガ・データ」の読み込みで問題が発生している。

 約1週間の時間差について日本信号は「窓口処理機と自動改札機のデータ配信フォーマットが異なり、不具合を発生させるデータの件数が異なるため」と説明している。

 鉄道事業者では当面の間、プログラムの修正や検証ができるまで、問題を起こしたデータの配信を停止するという。なお、12日の自動改札機の問題が発生した際、窓口処理機もチェックしたが問題を見つけることはできなかったという。

 障害が発生した窓口処理機の内訳は、埼玉高速鉄道15台、東京メトロ12台、東武鉄道56台、東葉高速鉄道11台、ゆりかもめ7台。読み取り部分にICカードをかざしても、処理ができない状態となった。窓口処理機器を単体で立ち上げ直すことで、午前11時に復旧した。約400人の乗客に影響があった。