フィンランドのNokiaは米国時間10月17日,Linux搭載のインターネット・タブレット「Nokia N810 Internet Tablet」を発表した。ポケット・サイズの端末から,Wi-FiホットスポットまたはBluetooth対応携帯電話を経由してインターネットに接続できる。

 N810は,解像度800×480ピクセルのタッチ式ワイドスクリーンとスライド式のフルキーボードを装備し,OSは,Linuxベースの「OS2008」を採用。Ajax対応のMozillaベースのブラウザ,ビデオ・プレーヤ「Adobe Flash 9」などを提供し,インターネット電話,ウェブ閲覧,電子メール,ビデオやオーディオの再生,インスタント・メッセージング(IM)などに利用できる。地図および衛星ナビゲーション機能を内蔵するほか,VGAカメラを使ってビデオ・チャットも可能。メモリー容量は,メモリー・カードを使って最大10Gバイトまで拡張できる。

 Nokiaは,N810を2007年11月中旬に出荷開始する。価格は479ドル。米Boingo Wireless,米Earthlink,英Cloudとの提携を通じて,世界各地のWi-Fiホットスポットにアクセスできる。

 Nokiaは英国時間10月16日,Symbian OSをベースとしたスマートフォン向けモバイル・プラットフォーム「S60」にいくつかの新機能を追加したことも明らかにした。指またはスタイラスで入力できるタッチ・ユーザー・インタフェース,センサー技術などが追加された。ライセンス取得者は,従来のキーバッドとタッチスクリーンを組み合わせた端末,フルキーボードとタッチ・スクリーンを組み合わせた端末,タッチ・スクリーンだけで入力する端末などを開発できるようになるという。

 新しい技術は,2008年にS60対応デバイスのメーカーに提供される予定。

発表資料(1)
発表資料(2)