10月17日、シックス・アパートは企業向けブログ・ソフトの最新版である「Movable Type Enterprise 4」を11月下旬から提供すると発表した。旧版のEnterprise 1.5に比べ、操作性やセキュリティを向上させたことが特徴である。

 シックス・アパートの関信浩代表取締役は「今年の第3四半期のMovable Typeの売り上げは第2四半期の2倍に拡大した。大規模を含めて企業のブログ導入は活発になっている。Movable Type Enterprise 4でニーズに応えたい」と語る。

 同社は2007年8月に、ブログ・ソフト「Movable Type 4 日本語版」を発表している。Movable Type Enterprise 4は、企業が利用することを前提に機能を強化したものだ。

 具体的には、マイクロソフトのSQL Server 2005や日本オラクルのOracle Database 10gなどのデータベース・ソフトに対応。さらに数千人規模の利用者を効率的に管理できるようにした。大量の利用者を一括登録できるだけでなく、グループと役割の両面から権限を管理可能にした。またLDAPで基幹システムと連携できるようにしている。

 Movable Type 4は従来のアーキテクチャを一新し、WYSIWYGエディターを採用したほか、一般の企業サイトや社内ポータルを管理するコンテンツ管理システムとしての機能も強化している。同時に、プラグイン形式で機能を追加した特定用途向けの製品を出荷しやすくした(関連記事:ブログ構築ソフト、Movable Type新版発売、企業向けにCMS機能強化、操作性を向上)。

 Movable Type Enterprise 4の価格は、従来版と同じくマルチサーバーで50ユーザーの基本ライセンスが126万円からである。