動画配信サービスの米ユーチューブは2007年10月15日、著作権を保護するために開発した動画認証ツールのベータ版を発表した。コンテンツ保持者が持つ動画コンテンツをユーチューブ側にあらかじめ提出しておくと、同じコンテンツがYouTubeにアップロードされたときに自動的に削除できる。

 コンテンツ保持者が提出した動画の特徴をデータ化し、アップロードされた動画データと照らし合わせることで、違法コンテンツかどうかを調べる。同社では、この動画の特徴(フィンガープリント)を抽出する技術をグーグルの画像認識チームと開発してきた。

 動画認証ツールは6月に暫定版を公表していた。暫定版では、コンテンツ保持者が提出した動画データと100%が一致していなければ検出できなかった。今回のベータ版では、多少変更が加わっていても、一致している部分があれば検出できるようになったという。

 現状ではベータ版だが、コンテンツ保持者の協力を受けながら、予期せぬ不具合などを修復し、要望を満たすだけの強力なシステム環境を構築していくという。