ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationはカナダで現地時間10月15日,Ajaxアプリケーション・プラットフォーム「Eclipse Rich Ajax Platform(RAP)1.0」を公開したと発表した。RAPプロジェクトのWebサイトから無償でダウンロードできる。

 RAPは,Ajax対応リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)を開発/導入するためのプラットフォーム。リッチ・クライアント・アプリケーション向け環境「Eclipse Rich Client Platform(RCP)」とAjaxアプリケーション開発用の各種フレームワークで構成する。ソフトウエア開発環境「Eclipse」のコンポーネント・モデルをベースとし,アプリケーション/サービスの相互接続を目的とするOSGi仕様に準拠している(関連記事:Eclipse,Ajaxアプリ/動的言語向けに3つの新プロジェクトを発足)。

 1つのJavaコードから,Webブラウザ上で使用するRIAとデスクトップ環境で動かすRCPアプリケーションを作れる。開発時には,EclipseのJava用開発/テスト/デバッグ/導入ツールが利用できる。拡張可能なユーザー・インタフェース(UI),複雑なウィジェット,データバインディング,UI要素の粗結合といった機能を持つAjaxアプリケーション用のフレームワークを備える。

 Eclipseでは「RAPを利用すると,既存のエンタプライズ・システムと統合可能なAjax/RIAアプリケーションを,コンポーネントの組み合わせで構築できる」としている。

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