10月15日、ゆうちょ銀行で年金の振り込みが遅延する事態が起きた。原因は、同日夕刻時点で「調査中」(ゆうちょ銀行広報)である。

 影響があったのは、ゆうちょ銀行を受取金融機関としている国家公務員の年金受給者。国家公務員共済組合連合会によると、10月15日に定期支給される8~9月分の年金が、「午前9時から同9時30分までの間、ゆうちょ銀行の受取口座に振り込まれないトラブルが発生した」(同連合会の総務部門)という。

 同連合会はゆうちょ銀行から、「システムトラブルは9時30分に復旧しており、同時刻以降、逐次振り込まれるとの連絡を受けた」とする。

 毎月15日は、5日や25日などと並んで振り込み件数が増える日だ。特に偶数月は年金の支払い月のため、処理件数が膨らむ。口座振替システムの能力が限界を上回ったか、あるいは、特定の年金だけに影響が出たことから事務作業に何らかのミスがあった可能性もある。ゆうちょ銀行広報は「詳細は不明だが、これまで無事に稼働していたので、処理能力に問題はないと思う」との見通しを示した。