IATA(国際航空運送協会)は、2次元バーコードを利用した携帯電話機による自動チェックインを規格化した。2次元バーコードを搭乗者の携帯電話機やPDA(携帯情報端末)に直接送信し、空港などでそのバーコードを読むことでチェックインが完了するという仕組みである。

 IATAの規格では、既存の「Aztec」「Datamatrix」「QR」という3種類のバーコードを採用する。AztecとDatamatrixは欧米で、QRは日本で使われているバーコードである。バーコードの選定に続き、今後数カ月間で、プロセスの標準化と実装のガイドライン作りに取り組む。

 IATAでは、「2010年までにすべての搭乗券をバーコード化すること」を目標として掲げている。これにより、業界全体で1年間に5億ドルの経費削減が見込めるという。