写真1●NTTデータ先端技術が10月22日に出荷開始する「CTI mate」
写真1●NTTデータ先端技術が10月22日に出荷開始する「CTI mate」
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 NTTデータ先端技術は10月15日,NTT東西地域会社の法人向けIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」の電話網を疑似的に作りだすエミュレータ「CTI mate」(写真1)の出荷を同22日に開始することを明らかにした。主に,CTI(コンピュータ・テレフォニ統合)アプリケーションの開発ベンダー向けの製品である。小型なので,CTIアプリケーションのデモを実施する際などにも使える。ひかり電話につなげるIP電話システムを構築する企業が動作確認に使うなどの用途もある。

 CTI mateとIP-PBXなどの機器は,LANで接続して使用する。同機が提供する疑似的なひかり電話ビジネスタイプ網のスペックは,電話番号30番号(うち10番号は固定,20番号は任意の0AB-J番号)を利用でき,10チャネルで通話できるというもの。IP-PBXのほか,最大3台までのIP電話機を接続して,IP-PBXとIP電話機の間で発着信のテストができる。IP-PBXからの発信に対して自動応答したり,IP-PBXへ自動発信したりすることも可能である。

 価格は,同社からの直販の場合で20万7900円。CTI mateはオープンソースIP-PBXソフトのAsteriskを応用した製品で,チャットボイスとの共同開発。NTTデータ先端技術は,既に同機のベータ版を一部顧客に出荷しているが,22日からは正式版にする形だ。