米国際貿易委員会(ITC)は米国時間10月10日,ハード・ディスク装置(HDD)関連特許を侵害した疑いで,HDDメーカーである米Western Digital,米Seagate Technology,東芝の米国法人Toshiba America Information Systems(TAIS)と,対象HDDを採用している米Hewlett-Packard(HP)および米Dellの合計5社に対する調査を開始すると発表した。

 この調査は,カリフォルニア州リンカーン在住のSteven F. Reiber氏とMary L. Reiber氏の申し立てを受けて実施する。両氏は,5社がHDDやHDDコンポーネント,HDD搭載製品で両氏の特許を侵害し,該当製品を米国に輸入した結果,米関税法(Tariff Act of 1930)第337条に違反したと主張。両氏はITCに対し,恒久的な輸入禁止命令および発注停止命令の発行を要求している。

 ITCは「速やかに最終結論を出す」としており,調査開始から45日以内に調査完了までの日程を決める。

 米メディア(InfoWorld)によると,ITCは侵害されたとする具体的な特許について明らかにしていないが,両Reiber氏は対象技術の関連特許2件(米国特許番号は6,935,548と6,651,864)を持っているという。

 両特許の概要は以下の通り。

・米国特許番号6,935,548:タイトルは「Dissipative ceramic bonding tool tip」。2003年8月27日に申請し,2005年8月30日に成立した。3件のクレームから成る。

・米国特許番号6,651,864:タイトルは「Dissipative ceramic bonding tool tip」。2001年12月31日に申請し,2003年11月25日に成立した。78件のクレームから成る。

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