フィンランドのNokia Siemens NetworksとインドWiproのグローバルITサービス部門Wipro Technologiesは,Nokia Siemens Networksの無線アクセス研究開発部門をWipro Technologiesに移管すると,ドイツとインドで現地時間10月11日に発表した。ただし,契約金額など詳しい取引条件については公表していない。

 Nokia Siemens Networksの無線アクセス研究開発部門は,現在ドイツのベルリンで活動している。Nokia Siemens Networksは同部門の全資産と従業員58人全員を,Wipro Technologiesに移管する。移管後Nokia Siemens Networksは,該当技術の研究開発をWipro Technologiesに委託していく。

 無線アクセスの研究開発リソースを獲得することで,Wipro製品技術ソリューション担当社長のRamesh Emani氏は「当社の第3世代(携帯電話)分野における体制と研究開発サービスをさらに強化できる」としている。

 米メディア(InfoWorld)によると,移管手続きは2007年12月に実施するが,Wiproは従業員の移動にともなう支払いを一切行わない。移管されるベルリンの研究開発チームは当初Nokia Siemens Networks向け作業に従事するが,将来ほかのクライアントや分野のプロジェクトも担当する予定という。

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