ライブドアホールディングスの平松庚三社長が、任期満了となる12月の定時株主総会をもって退任する見通しとなった。非中核事業の売却など、グループ内の事業再編にめどがついたと判断したようだ。

 持ち株会社のライブドアHDは、以前の株主であるフジテレビや個人株主などから起こされた損害賠償請求の対応などが主業務で、インターネットポータル事業などの運営は子会社が主体となっていた。平松社長の後任には、訴訟対応などの業務に長けた人材を外部から登用する可能性が高い。

 平松社長は2006年1月、旧ライブドアの堀江貴文前社長が証券取引法違反の容疑で東京地検に逮捕され、後任の社長に就任。金融事業や中古車販売事業、会計ソフト大手の弥生などを売却し、ポータル事業を中心にグループの再編を進めてきた。平松社長の退任によって、ライブドアの再建は大きな節目を迎えることになりそうだ。