シマンテックは、企業向けのセキュリティ監視管理サービス「マネージド セキュリティ サービス (MSS)」の提供を始める。セキュリティ対策への要求が高い大手のグローバル企業や金融、製造、通信事業者を対象に、日本法人が直接販売する。

 今回シマンテックが始めるサービスは、ラックが運営するセキュリティ監視サービスである「セキュリティ運用センター(JSOC)」を活用する。JSOCは、2002年のサービス開始以来、シマンテックの技術を採用している。具体的には、世界中のセキュリティ関連データを収集する「シマンテックグローバルインテリジェンスネットワーク」を活用する。シマンテックとしては、現在提供しているコンサルティング・サービスも含めて、セキュリティ・サービスの幅を広げる。

 MSSは、侵入検出サービス、侵入防止サービス、セキュリティ監視サービス、セキュリティ管理サービスで構成する。監視サービスの対象は、主要メーカーのファイアウォール、IDS(侵入検知システム)、IPS(侵入防止システム)。危険度を4段階に分類し、重要なインシデントについてユーザーに報告する。機器メーカーとは別の独自シグネチャを用意し、標準装備のシグネチャでは検知できない攻撃に備える。

 価格は、ユーザーが利用するネットワーク機器や規模、環境の違いによって異なるが、監視対象をローエンドのIPSとした場合、月額30万円程度という。