中国のリサーチ会社の易観国際(Analysys International)は、中国内でのインスタントメッセンジャーの総アカウント数が2007年末で11億5696万件にも達するという調査結果を発表した。メッセンジャーは中国内では、主なインターネットの用途の一つと言えるほど利用されている。

 調査によると、総アカウント数は2004年には前年比64.6%、2005年には同45%、2006年には同29.8%の割合で増えてきているという。2007年には、これまでより伸びは鈍るものの、28.7%は増えると予想されている。

 なお、実際に利用されているアカウント数(アクティブなアカウント数)は、2006年末で3億4211万件、2007年には25.8%増えて4億3042万件にも達するという。

 メッセンジャーサービスのシェアを見ると、騰訊(Tencent)が提供している「QQ」が最も人気が高い。次いでマイクロソフトの「MSN Live Messenger」、老舗ポータルサイト新浪の「新浪UC」と続く。特にQQの人気は突出している。

 調査をまとめた易観国際は、携帯電話事業者チャイナモバイル(中国移動)のメッセンジャーサービス「飛信」のアカウント数が急増していることに注目している。シェアはまだ小さいものの、飛信は携帯電話会社のサービスということで、パソコンだけでなく携帯電話での利用も考えたインスタントメッセンジャーとなっている。飛信のアカウント数は2007年6月末時点で約3000万件(うちアクティブは約1000万件)、これが2007年末には約4500万件(同約1500万件)に増えると予想されている。