米IBMは米国時間10月10日,階層型データベースとトランザクション処理システムを統合したデータベース管理システムの新版「Information Management System(IMS)10」を発表した。新版は,XMLおよびWebサービス関連の機能を強化している。IMSを利用している既存アプリケーションをSOA(サービス指向アーキテクチャ)に移行させて,情報を戦略的資産として使いやすくするという。

 IMSは,1960年代に開発されたデータベース管理システムだが,性能,信頼性,セキュリティが評価されて30年以上わたり企業情報システムの中核で使われてきた。現在でもFortune 1000企業の約95%が使用しているという。新版では,SOA機能を強化したほか,メインフレーム・コンピューティング環境におけるデータの保存,管理,アクセス方法を向上させる新技術を追加している。

 具体的には,XQuery,XMLおよびWebサービスをサポートする。新しいアプリケーションの開発を促進するためにWeb 2.0,XML,SOAP,Java,JDBCのサポートを加え,データベース・リカバリ・コントロールなどを強化した。

 IMS 10は2007年10月26日に出荷が開始される。

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