米Dellは米国時間10月10日,ディスクレス・パソコンとサーバーなどを組み合わせた法人向けシン・クライアント製品「On-Demand Desktop Streaming」の販売を米国で開始した。米国における平均価格は1ユーザー当たり1100ドル。

 On-Demand Desktop Streamingは,エンドユーザー側にハードディスク装置(HDD)非搭載のディスクレス・パソコンをクライアント端末として設置し,サーバーからOSやアプリケーション,データをストリーミング配信して運用する。Dellは,中規模から大規模な法人顧客向けのデスクトップ管理ソリューションとして提供していく。

 具体的には,ディスクレス・パソコン「OptiPlex 745」「OptiPlex 755」(11月より提供)とサーバー「PowerEdge 2950」,ギガビットEthernet対応スイッチ,ストレージ・サーバー「PowerEdge 2900」といったハードウエアと,OS/アプリケーション/データ配信のソフトウエア「Citrix Provisioning Server」を一括提供する。サーバー1台で最大100台のクライアントを接続可能。

 Dellの「EasyConnect」技術でライセンス管理を自動化しており,クライアントを容易に展開できるという。クライアントのシステム・イメージをリストアしたり変更したりすることで,マルウエアに感染したクライアントの復旧や,OS/アプリケーションのアップデート作業の負荷を軽減する。クライアントをすべて集中管理するため,管理者はメンテナンス時にクライアントの設置場所まで出向く必要がなくなる。

 同システムで管理作業を簡素化できることから,DellではIT業務のコストを最大56%削減できるとしている。

[発表資料へ]