米Googleは米国時間10月10日に,大規模組織向け検索アプライアンス「Google Search Appliance」の新版を発表した。検索範囲,安全性,関連性の拡張を図ったほか,他社製コンテンツ・システムにもアクセスできる“ユニバーサルな”検索機能を提供する。

 第5世代となる新版では,企業向けコンテンツ管理システムへの接続を可能にするフレームワークを実装しており,「EMC Documentum」「IBM FileNet」「OpenText Livelink」「Microsoft SharePoint」などをサポートする。これにより,「220種類にのぼるファイル形式,イントラネット,データベース,アプリケーション,ホスト型サービスを検索対象にできる」(Google)。

 セキュリティを強化するため「Microsoft Windows Integrated Authentication(WIA)」へのサポートを追加したほか,ファイル・システム・コンテンツの安全な巡回と処理,シングル・サインオン仕様SAMLに準拠した認証および認可APIの対応などを実現した。

 新版のGoogle Search Applianceは,英語,フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語,オランダ語,スウェーデン語,ロシア語,フィンランド語,デンマーク語,ノルウェー語,中国語(繁体字/簡体字),日本語,韓国語,ブラジル系ポルトガル語に対応する。

 また同社は,研究段階にある企業向け検索技術を紹介するサイト「Google Enterprise Labs」を開設した。検索条件にもとづいて特定のWebページを優先表示する「Do-it-Yourself KeyMatch」,半構築状態の情報やメタデータを利用して検索結果を絞り込む「Parametric Search and Filtering」といった技術を公開している。

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