日本オラクルは10月10日、文書ファイルや画像、CADデータなどあらゆるファイル形式のコンテンツを一元管理するための製品群の出荷を開始した。米オラクルが2006年12月に買収した米スパイレントが提供していた製品で、新たに既存のオラクル製品との親和性を高めなど機能強化を図っている。三澤智光常務執行役員システム製品統括本部長は、「専任の営業担当者を30人配置し、日本オラクルが積極的に営業していく」と語った。2008年5月末までに10億円の新規ライセンスの獲得を目指す。

 コンテンツ管理製品群は、バージョン管理やデータ変換などコンテンツ管理に必要な40以上の機能を搭載する「Oracle Universal Content Management」、複数サーバー間で横断的な検索を可能にする「Oracle Universal Records Management」、紙文書の電子化と承認などのプロセスを自動化する「Oracle Imaging and Process Management」の3製品で構成する。

 旧スパイレントの販売パートナーだった新日鉄ソリューションズ、富士通ミドルウェア、三菱電機インフォメーションテクノロジー、バンクテックジャパンの4社が、今後も引き続き今回のオラクル製品を扱う。「専任の営業担当者や技術者を置くなどして、日本オラクルが獲得した顧客に対して確実に導入支援できるだけの体制を整えられること」などを条件として、さらに6~7社ほど増やしたい考えだ。