日本オラクルは10月10日、米オラクルが2006年に買収した旧ステレントのコンテンツ管理ソフト3製品を出荷開始すると発表した。旧日本ステレントが販売していた製品に、オラクル製品との連携機能を加えて提供する。

 出荷するのは、(1)文書ファイルやWebコンテンツなどのコンテンツ管理ソフト「Oracle Universal Content Management 10g Release3(UCM)」、(2)コンテンツの有効期限やコンテンツに対する操作履歴を管理するソフト「Oracle Universal Records Management 10g Release3(URM)」、(3)紙文書を電子化し、承認から保存までのプロセスを管理できるようにするソフト「Oracle Imaging and Process Management 10g Release3(I/PM)」の3製品。価格は、プロセサ・ライセンスの場合、UCMとURMが1プロセサ当たり1312万5000円、I/PMが同656万2500円と設定した。各製品とも年間のサポート料金は、ライセンス価格の22%になる。

 今回新たに、Oracle Databaseでコンテンツを管理することや、検索エンジンにオラクル製の「Oracle Secure Enterprise Search」を利用することを可能にしている。同社の三澤智光 常務執行役員は、「オラクルのミドルウエア製品群や業務アプリケーション製品と連携できることで、企業が導入しやすくなった」と語る。加えて、「これまでの旧ステレントのURMではダブル・バイトで利用しにくかった。その部分も改善している」(三澤常務)という。

 三澤常務は、「現状の日本における企業向けのコンテンツ管理ソフトの市場は300億円とみている。2008年5月までの今年度中に新規ライセンスで10億円の売り上げを予定している」と目標を語った。