米McAfeeは米国時間10月8日,企業向けセキュリティ・ソフトウエアを手がけるオランダのSafeBootを現金3億5000万ドルで買収することで合意したと発表した。これによりMcAfeeは,数十億ドル規模のデータ保護市場でのシェア拡大を図る。買収取引は,2007年第4四半期に完了する見込み。

 SafeBootの製品は,ファイルやフォルダ単位,あるいはローカルなハード・ドライブ全体のデータを暗号化およびアクセス制御して保護する。世界に4200社以上の顧客を持ち,特に携帯デバイス向けセキュリティ市場で大きなシェアを占めている。

 買収取引完了後,McAfeeは自社のデータ流出防止製品部門とSafeBootを統合し,データ保護製品部門を新たに立ち上げる予定。既存のデータ保護製品を強化し,大企業だけでなく中小企業や消費者への顧客層拡大を目指すとしている。

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