NECは10月9日、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を中核にしたソフト群「Social Tool Mart」を発表した。コンテンツ管理やアンケート管理、スケジュール管理といったSNS向け機能拡張ソフト群をSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供する。

 ユーザー企業は、Social Tool Martで提供されるソフト群とSNSを組み合わせることで、顧客間や企業間の情報共有システムを即座に構築できる。NECはすでに10月から、Social Tool MartのSNSサービスを先行して提供している。SNSと連携する拡張ソフト群は、準備ができ次第提供する。拡張ソフト群は、3年後までに15種類をそろえる。時期は未定だが、他社のCRM用SaaSや企業内の既存システムと連携できるように、SNSやソフト群のAPIを公開する計画もある。

 利用費用は、SNS機能単体の場合が1契約当たり月額7万円。拡張ソフト群の利用費用は、サービスの提供開始時に発表する。NECは今後3年間で100社からの受注を見込んでおり、年間3億円規模の事業に育てる考えだ。