富士通の100%子会社である英国の富士通サービスは、現地時間の10月8日、スウェーデンのITサービス会社マンデーターへのTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買収に要する費用は、5億800万スウェーデンクローナ(約91億円)。先ごろ失敗に終わったフランスのITサービス企業GFIインフォマティークへのTOBと違い、今回は友好的なTOBになるもようだ。

 マンデーターは2006年度の売上高が約4億9300万スウェーデンクローナ(約88億円)で、営業利益は約2700万スウェーデンクローナ(約4億8000万円)。従業員数は560人で、製造、通信、公共分野の売り上げが全体の約7割を占めている。今回の買収が成功した場合、富士通サービスはスウェーデンで6番目のITサービス企業になる。

 公開買い付けの期間は10月11日から10月31日までの20日間を予定している。買い付け価格は1株当たり3.00スウェーデンクローナ(約50円)で、「TOB発表前10日間の平均取引価格に、30%上乗せした価格」(富士通広報)だ。TOBに応募した株式が全体の90%に達した場合のみ、買い付けを実施する。