米Gatewayは米国時間の10月8日,欧州で個人向けパソコン事業を展開しているPackard Bellの買収計画について,Packard Bellの親会社PB Holdingの株主と合意に至ったことを明らかにした。

 Gatewayは,PB Holdingの株主であるJohn Hui氏と同氏が運営するClifford HoldingsからPB Holdingの全株式を取得するための拘束力のある申請(binding offer)を10月4日付で送付済み。

 Gatewayによると,同社とHui氏およびClifford Holdingsは,フランスとオランダの独占禁止当局などによる承認を取得するために協力する。取引完了は2007年第4四半期あるいは2008年第1四半期を見込む。

 なお,Gatewayは台湾Acerによる買収が決まっている。今年8月27日にAcerと最終合意に達したことを発表した際,PB Holdingの全株式取得に向け,Hui氏に対してRight of First Refusal(先買権)を行使する意向を明らかにしていた(関連記事:Acer,Gatewayを約7億1000万ドルで買収へ)。Hui氏は,Gatewayが2004年3月に買収した米e-Machinesの創設者でもある。

 Packard Bellについては,中国Lenovo Group(聯想集団)も買収に意欲を見せていた(関連記事:Lenovo,Packard Bellの買収に関する「了解覚書(MOU)」に署名)。

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