写真1●行動支援型レコメンドシステムを説明するパネル
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 NTTドコモは,携帯電話に登録したスケジュールから利用者の行動を推測したりお勧めの情報を表示する「行動支援型レコメンドシステム」を開発。10月2~6日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「CEATEC JAPAN 2007」でデモを展示している(写真1)。

 行動支援型レコメンドシステムとは,携帯電話のスケジュール・アプリに登録された予定や時間,場所を分析して,その予定に伴うユーザーの行動を支援するシステム。


写真2●行動モデリングにより「待合場所,時間を決定」などの推定行動をスケジュール帳に表示
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 例えば,ユーザーが「11月9日に旅行する」という予定を携帯電話のスケジュールに登録したとする。すると,同システムの中で具体的な行動を推定する「行動モデリング」機能が「10月12日に宿泊施設を手配する」「10月19日に交通手段を確保する」など,旅行に伴って必要な行動を推定して携帯電話に表示(写真2)。ユーザーが,その行動に従って宿泊施設を手配する際などには,お勧めの宿泊施設の情報を携帯電話に表示する。

 宿泊施設などを表示する際には,「ファミリー向けホテル」など,ユーザーの属性や趣味・し好を推定して,できるだけユーザーに適した情報を提示する。レコメンドシステムは学習機能を備えており,ユーザーがこれまでに携帯電話でどのような情報をどの頻度で見ているのかという履歴を分析しているからだ。さらに,好みが似通った他の利用者の採用情報を活用し,好みを推測する「協調フィルタリング」と呼ぶ機能も搭載している。

 行動支援型レコメンドシステムの実用化時期は未定。NTTドコモは「時期は,さらなるシステムの検証をしてから検討したい」としている。

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