ノベルは10月5日、オープンソース・ソフト(OSS)の販売やサポート、OSSによるシステム開発などを手掛けるサイオステクノロジーとの提携を発表した。サイオスがノベルのLinuxディストリビューションである「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」を販売するとともに、顧客サポートも提供。ノベルはサイオスへの技術支援を実施する。

 サイオスはこれまで、レッドハットの「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」を販売していた。RHELに加えてSLESも販売・サポートすることで、企業向けのLinux導入事業の強化を図る。サイオスのクラスタリング・ソフト「LifeKeeper」と、SLESや他のデータベース・ソフトを組み合わせて動作検証を施し、顧客に一括して販売する。

 米ノベルでパートナー戦略を担当するスーザン・ヘイスティ グローバル戦略アライアンス担当ゼネラル・マネージャは、「サイオスはOSSや仮想化に関する専門知識が豊富。日本におけるSLES導入を加速できる」と話す。

 サイオスは旧テンアートニが2006年11月に社名を変更した企業。今後はオラクルの「Oracle Unbreakable Linux」の販売とサポートも計画している。

■変更履歴
誤解を招きやすいタイトルだったため,当初「ノベルがサイオスと提携、Red Hatに加えてSUSE LINUXを販売へ」としていたタイトルを「サイオスがノベルと提携、Red Hatに加えてSUSE LINUXを販売へ」に修正しました。 [2007/10/11 17:30]