NTTとNTTデータ先端技術、VA Linux Systems、NECの4社は、高い可用性を備えるシステム向けOSS(オープンソース)ミドルウエア「Heartbeat(ハートビート)」の日本語サイトを2007年10月5日にオープンした。狙いは、サービス停止時間を極力短いしたい企業システムにおいて、Heartbeat をはじめとするOSSミドルウエアを普及させることだ。

 Heartbeatプログラムは、冗長構成を採るシステムにおいてシステムの系全体を監視し、障害を検出した場合に予備のシステムに切り替えるためのOSSミドルウエアである。
 Heartbeatの日本語サイトでは、プログラムやインストール・マニュアル、設定例などがダウンロードできる。さらに、メーリング・リストに参加することで、疑問点やバグ情報などをユーザー間で情報交換できる。リリース・スケジュールや最新のパッチ情報なども閲覧できる。

 システム全体の信頼性を高める機能を備える同プログラムは、Linux向けに高信頼性ソリューションを提供する「Linux-HA(ハイアベイラビリティLinux)」プロジェクトの中心的コンポーネントである。どのLinuxプラットフォームでも動作し、FreeBSDやSolarisでも動作するという。