先ごろ書いた「Inside Windows Vista Service Pack 1」(英文)という記事のなかで,米Microsoftが最新クライアントOS「Windows Vista」についてパフォーマンス/信頼性問題の修正第2弾を準備中であると報じた。Microsoftは10月第1週,これら修正を四つのアップデートに分けてリリースした。8月に提供した同様の修正アップデートと同様,「Windows Update」経由の配布もすぐに始めるという。

 現時点ではMicrosoftのWebサイトから手動でダウンロードしないと入手できないこれら4件の修正アップデートは,様々な問題を解決する。修正対象は,Windows VistaのUSBコア・コンポーネント,「Media Center」,「Windows Media Player 11」である。また4番目の修正アップデートは,全般的なWindows Vistaの「互換性と信頼性,安定性」問題に対処する(各アップデートの詳細ページへのリンクは,記事末尾に掲載している)。Microsoftは今回の修正を「小規模な追加修正」としているものの,適用するとWindows Vistaに興味深い変化が現れる。起動とスリープにかかる時間が短くなり,ノート・パソコンのバッテリ駆動時間が長くなり,無線LAN接続の信頼性が向上するのだ。

 Microsoftはこの修正をサービス・パック「Windows Vista Service Pack 1(SP1)」に含める計画だが,現在提供中のベータ版SP1には入っていない(関連記事:Microsoft,「Windows Vista SP1」「Windows Server 2008」のベータ版をリリース)。ただし,今後リリースするベータ版には入れる。互換性や信頼性,安定性の問題を抱えているWindows Vistaユーザーは,この修正アップデートをダウンロードしてはどうだろうか。

Microsoftがリリースした修正アップデート