伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月4日,東京都文京区にのべ床5800平方メートル,1000ラックを収容可能な大型データセンターを2008年秋に新設することを発表した(図)。電力効率や廃熱など,環境配慮型の機能を組み込んであるのが特徴。CTCは数十億円を投資するという。
同社によると,山手線内のデータセンターとしては最大級。大手町インターネットデータセンター(約5300平方メートル),渋谷データセンター(約2000平方メートル)に続く,都心では第3のデータセンターである。既存の建物を改修し,設備を増強してデータセンター設備にする。
特徴である環境対策の詳細は明らかにしていないが,(1)直流電源の採用,(2)建物特性を生かした排熱システム,(3)高効率空調機器の導入,などを実施する。
また,CTCは,AMD,APC,デル,ヒューレット・パッカード,IBMなどが設立した業界団体「Green Grid」に,日本企業としては初めて加入したことも発表した。同団体はデータセンターの電力問題に取り組むことを目的に,2007年2月に設立された。