企業向けのインスタント・メッセンジャー(IM)を開発するQriptは10月4日,シニア向けのIMを開発するため,シニアコミュニケーション(シニア社)と資本・業務提携したと発表した。シニア社は, 50歳未満お断りのシニア向けコミュニティ・サイト「STAGE」を運営しており,会員33万人を抱える。

 簡単にリアルタイム・コミュニケーションが可能なIMであるが,そのユーザーの中心は若者というのが実情である。しかし,Qriptでは、2006年12月に実施した調査によると,50代のIMの認知率が約70%であることなどから,シニア層にもIMがコミュニケーション・ツールとして広がると期待する。

 一方,シニア社では,IMが双方向型のコミュニケーションを求めるシニア層の志向・ニーズに合致しているとみる。そこで,シニア層に合わせたデザインや機能を備えるIMを用意し,サイトのサービス向上につなげたいと考えているという。また,シニア向けのサイト構築やマーケティングにもIMを利用したいとしている。

 この2社がそれぞれの技術やノウハウを合わせて,シニア向けのIMを開発していく。資本提携の内容は,シニア社が2007年7月26日付でQriptの株式500株(9.3%)を総額1億円で取得。