富士通の富田達夫経営執行役常務
富士通の富田達夫経営執行役常務
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 富士通の富田達夫経営執行役常務(写真)は10月3日、サーバー・ビジネス戦略説明会の席上で、来年出荷予定の「SPARC64 VII)(コードネーム:Jupiter)」以降も、SPARC64プロセサを開発し続ける考えがあることを明らかにした。

 同社は、Solarisサーバー「SPARC Enterprise」をグローバル市場で販売する。グローバルのSolarisの市場は、米IBMや米ヒューレット・パッカード(HP)による侵食が始まっており「市場の維持にあらゆる手を尽くす。新しいプロセサが必要なら(Jupiter以降も)開発を続ける」(富田氏)と語る。

 一方、自社のメインフレームに搭載するCISCプロセサについては「開発の打ち切り時期は我々だけでは決められない。顧客が決めること」と従来の主張を繰り返した。

 CISCとSPARC64の両プロセサを並行開発することで、開発コストが収益を圧迫する懸念については「すでに数年前から両プロセサ間で技術の共用化を推し進めており、開発コストは重荷になっていない」と説明した。