米Medialinkは米国時間10月2日,同社傘下の英Teletraxと米Major League Baseball(MLB)がビデオ・コンテンツ使用の追跡に関して提携を結んだと発表した。MLBは今シーズン終了後に放送する試合のビデオ・コンテンツにおいて,Teletraxのビデオ・コンテンツ追跡サービス「Teletrax」を試験的に導入する。

 Teletraxは,電子透かし技術をビデオ・コンテンツに埋め込むことで,衛星,ケーブル回線,地上波などを介して配信されるコンテンツを追跡するサービス。同社は,ビデオ・コンテンツの透かしを検知する大規模なネットワークを保有しており,世界50カ国以上の約1500チャネルで放送されるコンテンツを監視している。

 MLBは2008年3月まで米国において同サービスを導入し,著作権管理やスポンサとの契約評価などに役立てる。米メディア(CNET)によると,どのスポンサのロゴが,どのようなシーンでカメラに捉えられているかに加え,最も頻繁に放送されている人気コンテンツなどを分析できるという。

 MLB,Programming and Business Affairs部門担当副社長のElizabeth Scott氏は「ビデオ・コンテンツの利用を正確に把握することで,著作権を保護できる。またスポンサ企業に,生放送後に映像がどれだけ配信されているかといった情報を提供できるため,ライセンス料による増収も期待できる」と述べている。

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