写真●三菱電機が参考出展中のPLCモデム「BD」シリーズ
写真●三菱電機が参考出展中のPLCモデム「BD」シリーズ
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 三菱電機は10月2~6日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中「CEATEC JAPAN 2007」において,物理速度が230Mビット/秒の企業向け高速電力線通信(PLC)モデム「BD」シリーズを参考出展している(写真)。自社開発のPLC用半導体を採用することで,スペインのDS2製チップによる従来製品より速度や耐雑音性能を上げたのが特徴という。

 BDシリーズは,親機「LVC-BD10」と子機「CPE-BD10」の2機種を用意。1台の親機に対して24台の子機を接続可能である。親機を中継機として動作させツリーを構成することで「200~300台のPLCネットワークを構成できる」(三菱電機の説明員)とする。

 伝送媒体は電力線のほか,同軸ケーブルや電話線など既設のメタル線を生かせるようにする計画。メタル線利用時の物理速度は300Mビット/秒である。PLC仕様は三菱電機独自の方式だが,IEEEでPLCの標準化を進めているワーキング・グループに標準化案として提出中。

 製品化は2008年後半を予定する。価格は従来品と同等で,子機が3万円程度,親機が8万円程度になる見込み。