写真1●マイクロソフトのデジタルライフスタイル推進・OEM担当の眞柄泰利 執行役専務
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写真2●楽天の開発・編成統括本部 プロデュース本部の和田圭 副本部長
写真2●楽天の開発・編成統括本部 プロデュース本部の和田圭 副本部長
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写真3●レーベルゲートの今野敏博 代表取締役社長
写真3●レーベルゲートの今野敏博 代表取締役社長
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 マイクロソフトは10月2日、「Windows Vista Digital Lifestyle Consortium」を11月に開始することを発表した。コンソーシアムの目的は、Windows Vistaを核にマイクロソフトが提案するデジタル・ライフスタイルについて、共同でプロモーションなどのマーケティング活動を展開することだ。

 まずは、NEC、シャープ、東芝、富士通といったパソコン・メーカーなどが参加。11月の発足時点に数十社の規模に拡大する方針だ。同社は今後、ハードウエア、ソフトウエア、コンテンツ・サービス、量販店など業種の垣根を越えて幅広い業界に参加を促すという。

 マイクロソフトは、デジタル・ライフスタイルを提案する4つの柱として、「デジタルメモリー」「プロダクティビティ」「デジタルエンターテイメント」「コミュニケーション」を掲げている。中でも、従来デジタルエンターテイメント分野は手薄で、「今回新たにデジタルエンターテイメントの分野としてコンテンツ・サービス企業との提携を進める」と、マイクロソフトのデジタルライフスタイル推進・OEM担当の眞柄泰利 執行役専務は語る(写真1)。その異業種連携の一端として、マイクロソフトは楽天、レーベルゲート、J-WAVEとの協業内容を紹介した。

 楽天は、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」の売れ筋ランキングやタイムセールなどの情報を表示するWindows Vistaのガジェット「楽天ランキングTOWN」のベータ版の提供を10月中旬から開始する。楽天は1月に楽天市場のAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を公開し、ユーザーに対し積極的に情報を提供してきた。それだけに「ガジェットを使ってデスクトップに直接情報を提供できるのは、我々の狙いと合致する」(開発・編成統括本部 プロデュース本部の和田圭 副本部長)と説明した(写真2)。

 一方、レーベルゲートは、Windows Media Player 11向けの新サービスとして「Type1 Music Store」を10月2日から開始した。アーティスト名の一部の漢字からも検索できる高速検索機能を武器に、音楽データのダウンロード販売の拡大を狙う。また、J-WAVEはレーベルゲートと連携し、インターネットラジオのサービスも充実させた。レーベルゲートの今野敏博 代表取締役社長(写真3)は「新しいパソコンであればどのパソコンにもWindows media Player 11が入っているので、ユーザーはすぐに音楽データを購入できる環境にあるというのが魅力的だ」と語った。