日本オラクルは10月2日、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づくシステムを構築するための計画を策定するサービス「Roadmap to SOA」を開始すると発表した。「全世界でオラクルが手がけてきた1000件を越えるSOA関連の案件のノウハウを凝縮したサービスだ」と三澤智光常務執行役員 システム製品統括本部長は説明する。サービス開始は11月下旬、料金は300万円から。2007年12月までの約1カ月間で3社への提供を目指す。

 同サービスでは、オラクルのコンサルタント2人が約2週間かけてシステム構築計画を策定する。ヒアリングや顧客企業とのディスカッションを通して、SOAを実現するに当たっての顧客企業の成熟度を測ったり、効果の高いSOAの適用個所を割り出したりする。SOAに基づいてシステムを開発した場合とそうでない場合とを比較した、開発・運用コストの違いも提示する。システム面から見たSOA実現の投資効果を算出できる。

 このサービスは、同社が手がける「EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)コンサルティング」の後工程となる。「全社基盤の最適化を検討している顧客にはEAコンサルティングを、EAを策定した上でSOAを検討している顧客にはRoadmap to SOAを勧める」。Fusion Middleware技術本部の成田裕次シニアディレクターはこう説明する。さらにその後工程には、実際のシステム構築におけるオラクル製品の導入を支援する「SOAコンサルティング」というサービスを別途用意する。