米シスコは、インドのバンガロールにある同社の拠点を「第2本社」と位置づけ、米カリフォルニア州のサンノゼにある本社と合わせて2本社体制とする。現時点では900人程度いるインド拠点の人員を、3年後には1万人規模にまで拡大するという。2本社体制では、従来の米国本社を「Cisco West」、インドの第2本社を「Cisco East」と呼ぶ。インドに拠点を設ける企業は多いが、「本社」と位置づけるケースは珍しい。

 インドの第2本社の役割は主に2つある。1つが顧客への支援拠点となること。米国との時差を利用し、国際企業の支援を24時間体制で行えるようにする。中国や東南アジア、中東の主要都市に4時間以内に移動できることなど、新興国へのアクセスがいいことも重視した。もう1つの役割は研究開発である。特に、インドにおける豊富なソフトウエア技術者に期待した。

 第2本社の発足に合わせて、2007年10月30日と31日の両日に披露イベントを実施する。インド第2本社の責任者であるウィム・エルフリンク氏や米国本社のジョン・チェンバース会長兼CEO、インドの政府要人らが出席する。