サイト・リニューアルに合わせて、価格.comのロゴも変更した
サイト・リニューアルに合わせて、価格.comのロゴも変更した
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 事業化10周年を迎えたカカクコムが、2007年10月1日に記者説明会を開催した。

 説明会の席上、同社の田中実代表取締役社長は「8000万人といわれる国内のインターネット・ユーザーすべてに利用してもらいたい」という、次の10年に向けた抱負を語った。その足がかりとして、1年後には2000万人、3年後には3000万人のユニーク・ユーザーの獲得を目指したいとした。2007年7月時点では、価格.comやフォートラベル、食べログなど同社が運営する7サイトの合計ユニーク・ユーザー数は1462万に達している。価格.comだけだった2004年4月時点では554万だった。

 会見で同社の安田幹広取締役COOは、「フルラインナップ化」「統合サービスの提供」「情報プラットフォーム化」という3つの柱からなる中期戦略を公表した。

 最初のフルラインナップ化は、取扱商品の充実である。消費生活全般を網羅するように新しいジャンルのサイトを創出するという。具体的には、人材や医療、福祉、イベントなどを挙げた。

 2番目の統合サービスの提供は、各サイト間の垣根を取り払うこと。具体的には、一度のログインですべてのサービスを利用できることや、ポイント発行などによって同社の他サイトへの誘導を図ること、決済機能を取り入れて単に情報収集だけでなく購買にまでつなげることなどを挙げている。

 最後の情報プラットフォーム化は、商品・情報提供者間との情報のやりとり。一部では既に始まっているが、メーカーや小売店からの商品情報の提供や、逆にメーカー・小売店へのマーケティング情報の提供などがある。

 ユーザー数拡大の第一歩として、10月1日から価格.comサイトのリニューアルを実施した。