米Adobe Systemsは米国時間10月1日,オンライン・ワープロ「Buzzword」を手がける米Virtual Ubiquityを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収金額などの条件は明らかにしていない。2007年11月末までに取引を完了する見込み。

 Buzzwordは「Adobe Flex」と「Adobe Flash Player」に対応し,すぐれたレイアウト操作とタイポグラフィ,およびグラフィックス統合機能により質の高いドキュメントを作成することが可能。特定のWebブラウザやデバイスに依存せず,アプリケーション実行環境「Adobe Integrated Runtime(AIR)」上でも動作する。複数のユーザーが同一のドキュメントに対して執筆や編集を行えるが,アクセスを限定することもできる。

 Adobeは同買収により,Virtual Ubiquityの設立メンバーと,オンライン・ドキュメント・コラボレーションに関する知識およびノウハウを取得する。

 Adobeはまた,無償のオンライン・ドキュメント共有サービス「Share」(開発コード名)のベータ版を同日公開した。共有したい文書のアップロードと公開,共有を許可するユーザーの招待などが簡単に行える。ドキュメントをアプリケーションに組み込んでマッシュアップするためのAPI群も提供する。

 Shareは同社のWebサイトからアクセスできる。

[発表資料へ]