「今年の審査対象は全体的に、良く言えば成熟したデザイン、悪く言えばおとなしいデザインだったように思う」(内藤廣・審査委員長)
「今年の審査対象は全体的に、良く言えば成熟したデザイン、悪く言えばおとなしいデザインだったように思う」(内藤廣・審査委員長)
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特別賞を受賞し、2007年10月25日に発表する大賞候補としても残った三洋電機の充電式電池「eneloop universe products」
特別賞を受賞し、2007年10月25日に発表する大賞候補としても残った三洋電機の充電式電池「eneloop universe products」
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デジタルステージのホームページ作成ソフト「BiND for WebLiFE*」は中小企業庁長官賞を受賞
デジタルステージのホームページ作成ソフト「BiND for WebLiFE*」は中小企業庁長官賞を受賞
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 日本産業デザイン振興会は2007年10月1日、2007年度の「グッドデザイン賞」の受賞結果を公表した。審査対象とした2945件のうち、グッドデザイン賞を受賞したのは約3分の1の1043件。高い評価を得たのは15件で、「グッドデザイン賞特別賞」とした。このうち6件は、同10月25日に発表する内閣総理大臣賞「グッドデザイン大賞」の審査対象となる。該当製品の担当者による公開プレゼンテーションを同日に実施し、その場で審査員などによる投票を経て大賞を決める。

 グッドデザイン賞特別賞を獲得したIT関連の製品は、4つ。三洋電機の充電式電池「eneloop universe products」(各種充電器や関連製品を含む)、任天堂のゲーム機「Wii」(本体のほかコントローラーなども含む)、京セラが開発しKDDIが発売する携帯電話機「MEDIA SKIN」、米リンデンラボが提供するWeb上の仮想空間サービス「Second Life」である。eneloopとWiiは大賞の候補に残っている。

 なお、特別賞は逃したものの、中小企業が手掛けた製品のみに対して与えられる「中小企業庁長官賞」をIT関連の2製品が受賞している。周辺機器メーカーのサンワサプライがUSBハブ「USB-HUB234」で、ソフトメーカーのデジタルステージがホームページ作成ソフト「BiND for WebLiFE*」でそれぞれ賞を獲得した。