米Walt Disneyのインタラクティブ事業Walt Disney Internet Group(WDIG)は米国時間9月27日,米国内で展開している携帯電話向けサービスを年内で打ち切ると発表した。

 Disneyは,米Sprint Nextelの携帯電話ネットワークから設備を借りるMVNO(仮想移動通信事業者)として,昨年6月に同モバイル・サービスを立ち上げた(関連記事:米ディズニー,米国で6月からMVNOとして携帯電話サービスを開始)。親が子どもの所在地を確認したり,子どもの携帯電話使用を制限したりできる機能「Family Center」を特徴とし,着信音や壁紙などのオリジナル・コンテンツも用意した。既存ユーザーには,12月31日までサービスとサポートを提供する。

 Disney,WDIGプレジデントのSteve Wadsworth氏は,「当社のモバイル・サービスが,極度に競争の激しい米国携帯電話市場では困難であることが分かった」と説明する。「ビジネス・モデルを検証する中で,戦略を変更することがより良い選択だと判断した」(同氏)。

 なお,Family Centerなど人気の高いサービスについては,米国の大手キャリアとの提携を通じて新たなビジネス・モデルを探るとしている。

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