米SCO Groupは,同社株式の上場廃止の警告を9月25日付けでNASDAQから受け取ったことを明らかにした。SCO普通株式の終値が30営業日連続で1ドルを下回ったことが,NASDAQ市場規則「Marketplace Rule 4310 (c)(4)」に反したためである。

 市場規則に従い,SCOは2008年3月24日まで180日間の猶予が与えられる。その間に,同社は最低10営業日連続で1ドル以上の株価を維持しなければならない。

 3月24日までにこれを達成できなかった場合,終値規定を除く市場規則「Marketplace Rule 4310 (c)」について,同社の遵守が審査される。遵守が確認されれば,さらに180日間の猶予を与えられるが,不履行が確認されればSCOは上場廃止の通知をNASDAQから受け取ることになる。

SCOが上場廃止の警告通知を受け取るのはこれが2度目。SCOは9月14日に,連邦破産法11条の適用を申請したことを発表し(関連記事:米SCO Groupが会社更生手続き,連邦破産法11条の適用を申請),これを受けてNASDAQは上場廃止を示唆する通知を送った。当初は9月27日に上場廃止が予定されていたが,SCOの審問要請が認められたため上場廃止措置が保留となった。ちなみに公聴会は11月8日に開かれる予定。

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