富士通は9月28日、東日本地区における保守サービス体制を強化するため、10月1日付で新会社を設立すると発表した。「エフサス・テクノ東日本」という名称で、富士通エフサス、富士通ビジネスシステム(FJB)などから保守エンジニア(CE)約230名を集約する。

 従来、東日本地区では富士通エフサス、FJB、富士通エフサスの子会社であるエフサス・テクノなどがそれぞれ顧客と契約し、保守サービスを担当してきた。だが、どの地区をどの会社が担当するといった明確な決まりがなかったため、お互いの拠点が重複するなど、効率の面で問題があったという。

 今回、エフサス・テクノ東日本にCEを集約し人員や拠点を再配置することで、リソースの最適化を図る。集約した230人の内訳は、エフサス・テクノから100人、FJBから70人、富士通エフサスから20人、CEパートナー契約を結んでいる3社から40数人となっている。

 東日本地区で組織を再編した理由は「東日本地区はエリアが広く、他の地区よりも拠点の密集や分散の度合いが激しかった」(富士通広報)ためだ。他の地区でも拠点の重複などはあるが、現在のところ組織を再編する予定はないという。

 エフサス・テクノ東日本の資本金は5000万円。出資比率は富士通エフサスが90%、FJBが10%。2008年度に売上高30億円を見込んでいる。