レッツノートの秋冬モデル。デザインはこれまでのレッツノートを踏襲しているが、CF-W7とCF-T7はハードウエア設計を一新している
レッツノートの秋冬モデル。デザインはこれまでのレッツノートを踏襲しているが、CF-W7とCF-T7はハードウエア設計を一新している
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新製品の主な仕様
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 松下電器産業は2007年9月27日、モバイルノートパソコン「レッツノート(Let's note)」の秋冬商戦向け4機種8モデルを発表した。10月19日以降順次発売する。

 今回は、売れ筋である12.1型液晶搭載の「CF-W7」と「CF-T7」がきょう体のハードウエア設計を一新した。キーボード面下部に排水機構を設け、キーボードに水をこぼしても故障しないようにした。また底面の耐衝撃性を強化し、電源が入った状態で高さ76cmから落としても壊れないとする。既にCF-RシリーズとCF-Yシリーズは防滴仕様となっており、これでレッツノートの現行全製品が防滴仕様となった。

 USB 2.0も従来製品の2端子から3端子に増やした。モバイルノートパソコンの多くはきょう体の外形寸法を小さくするためUSB端子を2つにとどめる例が多く、3端子を備える製品は珍しい。

 今回からは、CF-WシリーズとCF-Tシリーズのハードウエア設計を共通化した。従来製品では、両シリーズでそれぞれ異なるハードウエア設計としていた。具体的には、CF-Tシリーズは光学ドライブを搭載しない代わりに大容量のバッテリーパックを備えていた。今回からは、両者の違いは光学ドライブの有無とそれに伴う重さの違い、そして価格のみとなる。

 4製品共通の強化点としては、放熱機構の変更がある。従来のレッツノートでは、放熱板などを用いた自然冷却方式を採用していた。今回からは、きょう体にファンを搭載し強制冷却方式とした。ファンを搭載したことで動作音が大きくなるという欠点はあるが、従来のレッツノートで課題とされていた動作中にきょう体の表面温度が上昇しやすいという問題を解消した。このほか、(1)メモリー容量を標準1GB/最大2GBに増大、(2)LANが伝送速度1GbpsのGigabit Ethernetに対応、といった改良を加えた。

 なお、通常モデルのほかにOffice Personal 2007 with PowerPointをプリインストールしたモデルも4タイプ用意する。実勢価格は標準モデルより約3万5000円高くなる見込み。