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写真●次世代携帯電話基地局の試作機 [画像のクリックで拡大表示] |
今回発表した基地局は,第3世代携帯電話規格の標準化団体「3GPP」で標準化作業が進められている次世代規格「LTE」(long term evolution)に準拠する。この規格は3.9G(第3.9世代)とも呼ばれ,3Gと同じ周波数を使いながら,4Gに近い技術を採用して高速化を実現している。NTTドコモでは「Super3G」という名称でLTEの実用化を進めており,富士通は2006年11月に基地局の開発,製造メーカーに選定されている。
今回開発した基地局は試作機だが,2009年には商用装置の開発を完了する予定だ。富士通は「携帯電話事業者へのインフラ納入では,海外展開も視野に入れたい」としている。
なお,今回の基地局では,片側20MHz幅のFDD(周波数分割複信),4本の送受信アンテナを使うMIMO(multiple input multiple output)を適用した場合に下り最大300Mビット/秒を実現した。実際の商用サービス時には,利用する周波数の幅,アンテナ本数などで最大通信速度が変わる。