住友生命保険は10月15日から、保険契約者が入院給付金などを請求する際に提出する診断書の自動作成システムを稼働させる。保険契約者の加入内容や病名などに応じて、12種類の診断書と記入マニュアルを自動出力できるようにした。診断書の記入ミスなどによる給付金の請求漏れを防ぐのが狙い。

 保険契約者から入院給付金の請求があった場合、全国の営業拠点とコールセンターの担当者が新システムを使って、保険金の支払いに必要な項目だけを抽出した診断書を作成。契約者に診断書と記入マニュアルを送付する。契約者は、医療機関に診断書を記入してもらい、住友生命に返信する。

 診断書には記入が必要な項目だけが印字されているので「記入ミスを減らせる」(広報)。従来は、加入内容や病名にかかわらず1種類の診断書を利用していたため、記入が不要な項目が多く、記入しにくかった。

 当初は個人向け保険を対象にシステムを稼働させる。2008年1月から、団体保険についても同システムで対応できるようにする。投資額は非公表。