日本生命保険は大阪府の茨木市に情報システムを設置し運営するためのデータセンターを建設する。目的は災害などの非常時にも、より早く業務を再開する事業継続計画(BCP)の強化。2011年度中の本格稼働を見込んでおり、400億~500億円を投じる。

 新体制では茨木に、現在の大阪府堺市のセンターと同等のシステムを置いて、それぞれをメインとして稼働させる。両センターを高速回線で結んで、データを常にリアルタイムで複製する。仮に一方のセンターが甚大な被害を受けた場合でも、1センターで日本生命の業務全体をカバーできる機能と能力を持たせる。

 現在、日本生命は堺市のセンターをメインとし、東京都内のセンターを非常時のバックアップとして運用している。災害時には、新センターを本部オフィスとして利用することも検討する。